危険な抗体過剰に活躍しそう日本薬1 新冷戦(70)
新冷戦(70)
今回の報道記事はナショナル・ジオグラフ
ィックからです。報道記事が長いのでこの
ブログでは2ページに分けました。この記
事は新型コロナウイルスは強力で恐ろしい
ウイルスということなのですが、何が恐ろ
しいかを科学が得意でない人にもに分かり
やすく説明しています。
抗体は侵入してきた異物を撃退してくれる
ものなのですが、抗体が仕事しすぎて人体
を危うくすることもあるということなんで
す。以下の記事では「サイトカインストー
ムは新型コロナウイルス感染症にかかった
人がなくなる原因として最も多いものの1
つ」ということであり、サイトカインとは
何か、そのストームとは何かと進みます。
サイトカインとは細胞が作る抗体の中のタ
ンパク質の総称ということです。サイトカ
インは情報を発信する役目もあり、この情
報をあっちこっちで受取って抗体が作られ
て放出されます。広い範囲で異物の撃退、
排除が進むという構造になっています。
次にサイトカインストームですが「サイト
カインの嵐」という意味です。普通は侵入
してきた異物の脅威が小さくなると、サイ
トカインの情報伝達は止まり、抗体は撤退
するのですが、何かの事情で情報を発信す
るタンパク質が信号を送り続け、過剰に抗
体が作られ、溢れるようになった状況です。
直接的には血管が詰まることもあるという
ことです。抗体は異物を撃退する強い性質
があり、異物が侵入していない健康な細胞
を傷付けるということです。新型コロナウ
イルスは色々な内臓に入っていくので医療
チームが予測できないところで抗体が溢れ
る場合も多いということです。これがサイ
トカインの嵐だそうです。
抗体が血管に詰まって血液が流れなくなる
と血栓と同じなので、医療チームは血液を
凝固させない薬を使うようです。抗体の過
剰については、サイトカインを抑制する薬
を使うようです。という薬があるというこ
となので、何はともあれ次のページを期待
してください。と素人は簡単に書けるので
すが、医療現場はそれに気づくまでいろい
ろな観察を必要し、担ぎ込まれる患者数が
施設の容量以上だったらもう戦争状態でし
ょう。命を救いたいと医療チームが思って
も急激にサイトカインストームが始まった
ら手の施しようがない場合も少なくないと
思われます。
2へ続きます
コロナ患者にとって本当にこわい「免疫システムの暴走」とは
配信
インフルエンザにかかった肺の組織の顕微鏡画像。サイトカインストームによって生成された免疫細胞が緑および赤で示されている。(HUGH ROSEN AND MICHAEL OLDSTONE, SCRIPPS RESEARCH INSTITUTE)
新型コロナウイルス感染症にかかった多くの重症患者にとって、最大の脅威となるのはコロナウイルスそのものではない。人体がウイルスと闘うために立ち上げる“戦闘部隊”だ。
ギャラリー:新型コロナで繰り返す悲しみの歴史、100万人が埋葬されるNYの島 写真14点
免疫システムは病原体から体を守るために不可欠だが、時に健康な細胞を傷つける激しい凶器にもなる。
免疫反応が暴走する例の一つが、過剰な炎症を引き起こす「サイトカインストーム」だ。集中治療や人工呼吸器を必要とする場合を含め、新型コロナウイルス感染症の最も重篤な事例において、この現象が起こっているのではないかと考えられている。
サイトカインストームは「新型コロナウイルス感染症にかかった人が亡くなる原因として最も多いものの1つ」と話すのは、米国ボストン市、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のアナ・ヘレナ・ジョンソン氏だ。
臨床医や研究者たちは、現在も、サイトカインストームがどれほどの頻度で生じているのか、何がそれを引き起こすのかについて調べているところだ。こうした過剰な免疫反応は、新型コロナウイルス特有のものではないため、既存の治療法の中で有効だと思われるものの目星はついている。
こうした治療法を他の治療薬と合わせれば、回復のスピードを早められるうえ、科学者たちがワクチンの開発を急ぐ間に死亡率を下げられるかもしれない。
「それが、このパズルの鍵のようなものです」と、米ワシントン大学の免疫学者マリオン・ペッパー氏は言う。
★ぬかニシン
2 免疫システムの暴走
人間の体には、侵入した者を発見し退治する方法が用意されている。サイトカインは、こうした防御反応を調整するにあたり極めて重要なタンパク質だ。体の防衛軍を結集するために細胞からサイトカインが放出されると、極小の防犯アラームのような役割を果たし、免疫システム全体に侵入者の存在を知らせる。
通常は、サイトカインの情報伝達によって免疫細胞および分子が感染箇所に動員される。防衛軍を動員する過程で、複数の種類のサイトカインが度々炎症を引き起こす。当該箇所での脅威が小さくなり始めると、サイトカインによる情報伝達は止まり、防衛軍は撤退することになるのが普通だ。
しかし、サイトカインストームが起こると、「免疫システムが狂ってしまう」と話すのは、米コロンビア大学のウイルス学者アンジェラ・ラスムセン氏だ。サイトカインのアラームは止まるどころか鳴り続け、不必要に兵士を集め続けて、病原体そのものよりも体にダメージを与えてしまうことがある。たった一人の暗殺者を捕らえるために大軍を送るようなものだ。しまいには体全体が戦場と化してしまう。
サイトカインストームが起こると、血管が大量の免疫細胞で詰まって交通渋滞のようになり、臓器に酸素や栄養分が届かなくなってしまうことがある。また、感染した細胞に向けられたはずの毒性を持つ免疫関連分子が、血管から漏れ出て健康な組織を損傷してしまうこともある。
場合によっては、こうした分子の渦が呼吸困難を引き起こす。サイトカインストームが止まらない限り、患者は組織を損傷し、臓器不全を起こし、そして究極的には死に向かうことになる。
サイトカインストームは症状が表れてから最初の数日間で全身に広がり、驚くほどの速さで勢いを強めていく。こうした状態になるケースとしては、二つのシナリオが考えられる。一つは、免疫システムが新型コロナウイルスを体から駆逐し損ねて、サイトカインがとめどなく放出されることになってしまう場合。もう一つは、感染が収まってからもサイトカインが放出され続ける場合だ。
文= Katherine J. Wu/訳=桜木敬子
5月12日(火) 17時17分 ヘルス(ナショナル ジオグラフィック日本版)
★身欠きニシン
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