仲裁が無視されて3年の南シナ海 新冷戦(7)

仲裁が無視されて3年の南シナ海
          新冷戦(7)




南シナ海について分かりやすく整理された
記事がありました。以下の記事にも記述が
ありますが、フィリピンは国際仲裁裁判所
に提訴し、中国が領有を主張は認められま
せんでした。中国の主張は、独自に決めた
「九段線」で囲む範囲は水産資源も地下資
源も中国のもの、ということなのですが、
仲裁裁判で認められなかったので、中国は
無視しています。


中国の九段線の範囲は、フィリピンやベト
ナム、マレーシアなどの沿岸部を除いて、
あとは中国の領有といっています。従って、
普通「公海」と思われるところが中国の領
有となります。中国に懐柔された国以外は、
中国の主張を認めていません。先日、シン
ガポールで開催されたアジア安全保障会議
でも見解の対立は明らかです。


以下の記事の「サラミ戦略」になると思わ
れますが、中国が建設した人工島は、埋立
て前は民用目的で軍用化することはないと
いうことでした。人工島に滑走路ができ、
戦闘機や防衛用といわれるミサイルが配備
されて、そして防衛の基地となりました。
軍事基地ですね。


仲裁裁判所の判断は岩礁を埋立てて島にし
ても領土としては認められないということ
です。といった根拠でアメリカは「航行の
自由」作戦を展開しています。中国側はこ
れを非常に嫌っています。この現状から
「新冷戦」という言葉の中に南シナ海の問
題が含まれています。


以下の記事にありますが、中国は1対1の首
脳会談で物事を決めて進めています。従っ
て、首脳が北京を訪問した時に恐ろしいこ
とが起きます。経済協力という話し合いが
あるとそれもそうかなと思うのですが、日
本の今までの協力を排除することに熱心な
ことも、現地が債務を背負う場合もあり、
「狡猾」という表現は当たっています。フ
ィリピンやインドネシアは日本と中国を秤
にかけている部分もあり、こちらもしたた
かなものです。みんなお上手なんですから。


中国が南シナ海を完全に支配して内海にな
った場合、中国は何をするつもりでしょう
か。領海となるとその上は領空となります。
日本、台湾、韓国の船舶や航空機の航行に
介入してくるでしょう。想像の段階ですが、
人工島を作るのに費用がかかった、通行税
を払えとか、積み荷を検査するとか、いい
想像はできないですね。
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炎の竜巻(火炎旋風)・アイダホ州
2015年8月

貿易戦争6月の9・炎の竜巻75%・アイダホ2015年8月.gif

「キャベツ・サラミ・札束」で膨張する狡猾な中国

JBpress 6/6(木) 13:00配信



 エスカレートする米中貿易戦争。仮にアメリカが“負ける”ような事態となれば、世界に及ぼす影響は経済分野だけにとどまらない。ここ数年、小康状態を保っている「南シナ海問題」もその1つだ。アメリカの抑止力が効かなくなったとき、東アジア諸国は連携して中国に対抗することができるのだろうか? (JBpress)


【画像】1953年に中国が権利を主張するために引いた「九段線」

 (※)本稿は『図解 東アジアの歴史』(三城俊一著、かみゆ歴史編集部編、SBクリエイティブ)の一部を抜粋・再編集したものです。

■ 中国の生命線、南シナ海

 2013年、フィリピンは、南シナ海における中国との領土紛争に関し、オランダのハーグにある国際仲裁裁判所に提訴しました。2016年7月、仲裁裁判所は中国の主張を退ける判決を出します。しかし、同年に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領は、中国との経済協力を重視し、問題を先送りする方針を示しました。

 南シナ海からマラッカ海峡を抜け、インド洋に至るルートは、中東から石油を中国に運ぶ重要なシーレーンであり、大量のエネルギーを必要とする中国の生命線です。

 考えづらいシナリオですが、万一アメリカ海軍がマラッカ海峡を封鎖した場合、中国は貿易やエネルギー面で大打撃となります。「海洋強国」となって国家の利益を確保するため、中国は東シナ海や南シナ海での軍事展開を進めています。

■ 80年代、90年代に本格化

 南シナ海に浮かぶ南沙(スプラトリー)諸島は、約180の島や岩礁からなります。豊かな漁場がある上に石油などの海底資源が豊富であり、中国・台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシア・ブルネイが領有権を主張しています。

 紛争が本格化したのは、1982年に国連海洋法条約が採択され(1994年発効)、沿岸国に海洋資源の優先権が認められてからです。中国は南沙諸島だけでなく、1953年に自国で引いた「九段線」の内側すべて権益を主張しており、周辺国の反発を招いています。



1980年代末、それまで南沙諸島を実効支配したことのなかった中国が進出し始めます。1987年からベトナムの支配する岩礁に標識を立て始め、翌年には中国・ベトナムが軍事衝突。このスプラトリー諸島海戦では中国が勝利し、ジョンソン南礁など6つの岩礁を奪いました。

 南沙諸島にはフィリピンが実効支配する岩礁もありますが、冷戦期に置かれていた米軍基地が抑止力になっていました。しかし親米の独裁政権が倒れた後の1992年、在比米軍はスービック基地を閉鎖して撤退します。

 1994年、中国海軍はフィリピンの支配していたミスチーフ礁を占領。以後、中国は占領した岩礁に埋め立て工事を施し、軍事施設を建造して実効支配を強めました。南沙諸島内に実効支配地域を持つ他の国々も危機感を持ち、港や滑走路の建設を進めています。

■ 南沙諸島以外にも領土紛争が

 南シナ海には、他にも領土問題が存在します。東沙(プラタス)諸島は、太平洋と南シナ海を結ぶバシー海峡を臨む要地です。台湾・中国の係争地で、台湾が実効支配しています。

 中国・ベトナム・台湾が領有権を主張する西沙(パラセル)諸島は、戦後に南ベトナムが西半分を、中国が東半分を占領。ベトナム戦争末期の1974年に中国が西半分に侵攻し、現在も実効支配しています(翌年に北ベトナムが南ベトナムを併呑)。

 中国とフィリピンが領有権を争う中沙諸島(マックレスフィールド岩礁群)では、満潮時だとスカボロー礁という岩だけが海上に出ています。1992年の在比米軍撤退以降、中国はスカボロー礁を狙う活動を活発化させました。

 2013年には中国海軍が環礁にブロックを搬入し、軍事施設を建設し始めました。アメリカは中国を牽制するため、2015年から南沙諸島周辺で艦艇を航行させる「航行の自由」作戦を実施しています。


■ なぜ対中国で連携できないのか

 南シナ海での実力行使を進める中国の戦略は、「キャベツ戦略」「サラミ戦略」と呼ばれます。

 「キャベツ戦略」とは、漁船(民間人)の保護という名目で中国艦艇がキャベツの葉のように幾重にも取り囲み、手出しさせなくする作戦です。

 「サラミ戦略」とは、既成事実を積み重ねながら自国の主権を国際的に認めさせる戦略のことです。薄切りしたサラミを少しずつ奪い、相手が危機感を覚えた時には丸ごと確保している、というわけです。

 侵略の度合いを強める中国に対し、東南アジア諸国は連携して牽制できないのでしょうか。中国は多国間での協議を拒否し、2国間での「平和的な」話し合いを主張しています。

 3カ国以上の協議は「1対多数」の構図になりやすいため、中国は他の問題でも多国間協議を嫌います。2国間協議であれば、経済協力を餌に領土問題を優位に進められるという算段なのです。

■ 「力ずく」から「カネ」へ、今後はどうなる? 

 一方で、東南アジアの足並みはなかなか揃いません。近代以前から中国の侵入を受け、中越戦争を戦ったこともあるベトナムは、中国にとって手ごわい相手です。ベトナムは経済的に中国に依存しながらも、南シナ海での抑止力としてアメリカを頼っています。

 また、兵器の購入などロシアとの軍事的関係も密接であり、南シナ海におけるロシアの発言力が強まる可能性もあります。3つの大国の間を綱渡りするベトナムに対し、中国はベトナムの隣国であるラオスやカンボジアに経済援助を惜しまず、インドシナ諸国の団結を防いでいます。

 冒頭にあるように親中的な態度を見せてきたフィリピンのドゥテルテ大統領ですが、「弱腰」との批判も多く、2018年になると対中強硬的な発言も飛び出すようになりました。同年、マレーシアでも親中派ナジブ政権が倒れ、マハティール政権が誕生しています。果たして、関係諸国は「サラミをすべて奪われない」ように立ち回れるのでしょうか。

三城 俊一、かみゆ歴史編集部


「キャベツ・サラミ・札束」で膨張する狡猾な中国

6月6日(木) 13時0分 中国・台湾(JBpress)

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