地球のあっちこっちで大規模デモ 新冷戦(26)
新冷戦(26)
香港のデモは参加者が圧倒的に多く、繰り
返しデモ行進を実施してもう5ヵ月も続い
ています。このデモの様子は世界中で報道
されているでしょう。香港のデモが影響し
ているかどうか分かりませんが、10月に
入って世界のアチコチで大きなデモが発生
しました。その各地のデモ参加者には香港
デモのニュースを見て、デモで表現するし
かないとか、大人数が集まってデモで主張
するのが適切とか思った人もいることでし
ょう。
実際、政権の政策ミス、悪事、物価の上昇
などは少人数では何を言っても影響はなく、
大人数が都市の中心で訴えないと説得力を
を持つことはありません。以下の記事から
国名を挙げると、チリ、ボリビア、レバノ
ン、エクアドル、イラク、香港、アルジェ
リアなどです。デモによる死者が多いのは
イラクです。失業率が高く衝突が激しかっ
たのでしょう。チリについては以下の2つ
目の記事を参考にしてください。
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2番目の記事は南米のチリについてですが、
デモのきっかけは日本円で4、5円の地下
鉄料金の値上げだったということです。
ピニェラ大統領は値上げを撤回したり、
閣僚を更迭するなどの譲歩をしたのです
が、デモは拡大する一方だということで
す。メディアは貧富の格差が大きくなり、
あらゆる分野に不満が長年に鬱積してい
ると分析しています。抗議のデモは全国
的な広がりを見せ、暴動化しているとこ
ろもあるということです。
チリはこの11月にアジア太平洋経済協力
会議APECが、12月には国連気候変動枠
組み条約締約国会議COP25が予定されて
いました。ピニェラ大統領はデモが激化
していることから開催ができないと発表
しました。APECの参加国は21ヵ国、
COPはほとんどの国が参加しているので
すが、チリは国際的晴れ舞台のチャンス
を逃したことになります。スペインが
COP25 の代替開催を申し出ています。
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香港だけじゃない 10月に入って世界中でデモ急増
AFP=時事 10/26(土) 14:10配信
【AFP=時事】10月に入ってから世界各国で抗議運動がかつてないほど相次いで発生している。主要な抗議運動について以下にまとめた。
【写真】馬に乗って警備に就くエクアドルの機動隊
■チリ
期間:10月18日以来。
きっかけ:首都サンティアゴの地下鉄運賃値上げ。
現状:セバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領は運賃値上げを見送り、基礎年金支給額の増額や電気料金の値下げなどの社会政策を実施すると発表。しかし、物価高や社会的格差に対する不満からデモは拡大しており、25日には、約100万人がサンティアゴで同国史上最大とみられるデモ行進に参加した。
死傷者数:死者19人。
■ボリビア
期間:10月21日~。
きっかけ:10月20日に実施された大統領選の開票結果をめぐる論争。この選挙では、現職のエボ・モラレス(Evo Morales)大統領が4選を決めた。
現状:複数の地域で暴動が発生中。10月23日にはゼネストも実施された。
死傷者数:モラレス氏の支持者と反対派との衝突で負傷者が何人か出ている。
■レバノン
期間:10月17日~。
きっかけ:メッセージ交換アプリを使った通話への課税案。
現状:サード・ハリリ(Saad Hariri)政権は課税案を即時撤回し、緊急経済再生計画を発表。しかし抗議デモは拡大し、デモ隊は政治エリート層の一掃を要求している。
死傷者数:なし。複数の衝突が起き、国家的なまひ状態が続いているものの、デモはおおむね平和的に実施されている。
■エクアドル
期間:10月1~13日。
きっかけ:燃料補助金の廃止。
現状:レニン・モレノ(Lenin Moreno)大統領と抗議行動の中心となっていた先住民団体の代表が、12日間続いたデモの終結で合意した。
死傷者数:死者8人、負傷者1340人。
■イラク
期間:10月1日~。
きっかけ:汚職や失業問題、劣悪な公共サービスに対する抗議の呼び掛けがソーシャルメディア上で自然発生。
現状:1週間にわたる抗議運動が治安部隊との衝突に発展。一度は沈静化したが、10月25日にデモが再開され、暴力行為が急増している。
死傷者数:最初の1週間で150人以上が死亡。10月4日だけで42人が死亡した。
■その他の抗議運動
香港とアルジェリアでも、今年に入って始まった抗議運動が現在も続いている。
【翻訳編集】 AFPBB News
10月26日(土) 14時10分 国際総合(AFP=時事)
チリ、APEC首脳会議など開催断念 市民の抗議激しく
朝日新聞デジタル 10/30(水) 23:39配信
南米チリのピニェラ大統領は30日に記者会見し、同国の首都サンティアゴで開催を予定していた11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、12月の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)を開催できないと発表した。サンティアゴでは市民による激しい抗議活動が続いており、「国内問題に集中するため」という。
【写真】チリの首都サンティアゴで29日にあった政府に対する抗議デモで、治安部隊に拘束されるデモ参加者=ロイター
APEC首脳会議は安倍晋三首相を含め、多くの首脳が参加予定だ。また、会議に合わせてトランプ米大統領と習近平(シーチンピン)中国国家主席が会談し、通商問題などを協議する見通しだった。日ロ首脳会談も予定されていたが、ロシア大統領府はピニェラ氏の会見に先立って、プーチン大統領がAPEC首脳会議に参加しないと発表していた。
会見でピニェラ氏は「両会議に影響を与えるため心苦しい決断だったが、チリの大統領として国民の関心事への対応を優先しなければならない」と述べた。延期するのか、別の場所で開催するのかは、明らかになっていない。
チリでは、公共交通機関の運賃値上げをきっかけに抗議が発生。一部が暴徒化し、地下鉄の駅を焼くなどした。ピニェラ氏は、運賃値上げの凍結や年金支給額の増額、内閣改造などをしたが、抗議活動が収束する兆しはみえない。
APECは1989年に発足した、アジア太平洋地域の国々による経済協力の枠組み。現在は21カ国・地域が参加し、会合は毎年秋に開かれている。
COPは95年から毎年開催されている。COP25では、来年から本格実施される、地球温暖化防止に向けた国際ルールのパリ協定の運用などが議題となる予定だった。(サンパウロ=岡田玄)
朝日新聞社
10月30日(水) 23時39分 国際総合(朝日新聞デジタル)
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